爆裂無敵 番外王 小説編 2話目
2007年 01月 17日
小説UP中にブレイカーがおちたDr 林だ。
今日もいかがお過ごしだろか。
毎日更新!して行きたいなぁとおもう、
別に待たれてもいない第2話をどうぞ。
(更新日 2007/1/19)
爆裂無敵 番外王 第2話 ~やる気のないクライアント~
依頼の話をするということで、机の上を若干整理してスペースを作りなにやら資料を広げられる。
「では、説明するわ。私は今、魔力を利用した銃器を開発してるのよ。」
カレンが銃の設計図を見せながら、開発状況を説明していく。
「ほぉ…、ガンスリンガー専用の銃に魔力をか…。属性をつけるだけとかじゃないんだろ?」
「もっちろん!追尾効果とかオートターゲット補正とかレーザーガンとか夢満載!」
「…追尾効果(ホーミングシステム)とかガンスリンガー形無しじゃねぇか?」
呆れ顔になりながら、ツッコミを入れてみる。
「そう、そこなの。この銃器大人から子供まで、どの世代でも使えるウェポンを目指してるのよ。」
どうしよう。
突っ込もうか?
「…量産して販売でもする気か?」
「まさか?個人の趣味と、イザというとき自分が勇者になるためにとっとくに決まってるじゃない。」
…よかった。
自分の自己満足だけで済ます気のようだ。
…人がどう変わっていくかはわからないが。
「よし、大体のあんたの目的はわかった。」
「どういたしまして。」
オレはおもむろに立ち上がり、壁に背もたれしながら足をクロスさせタバコに火をつける仕草をしながらこう言った。
「用件を聞こうか…」
豪快に眉をひそめられた。
「とりあえず、ニトロオリデオコンを探してほしいの。」
聞いたことのない鉱石だ。
「場所は?」
「知らない。」
即答された。
「うぉぃ、知らんじゃすまねえよ。聞いたことも無い鉱石をどうやって探せっつうんじゃ!あれか!?無責任なお使いクエストか!?」
「ウチの資料のどれかの中に採れる場所が記されたのがあったとおもったけど…。」
…資料?
まわりを見渡すと山のように本が積んである。
これが読み終えた漫画雑誌とかではなく全部資料だとしたら…。
「がんばってね。」
「…この中から探すことからはじまるのか?」
「私もあとで手伝うから。」
やっぱり、この中にアタリの資料があるようだ。
てかあとでって。
「私、いまちょっと研究で忙しいから。おねがいね?」
といって、先ほど読んでいた漫画を読み始めた。
…。
……。
…………。
呆然としていても始まらない。
とりあえずお気に入りの古い学生帽を置いて、医者家業するときの白衣をまとい…眼鏡をかけて気を引き締めながら作業にとりかかった。
「本当に医者っぽいね。」
横目で見られてたのかそんなことを言うカレン。
「医者だからな。」
その会話を最後に、黙々と作業を続けた。
…一時間後。
「ふぅ、あった。」
「ん?」
わりと早い段階で所在地をみつけたが、カレンのほうを見てみると先ほどの漫画をもう一度最初から読み直している。
「おーまーえーはーやーるー気ーあーるーのーかーーーーーっ!!」
軽くこめかみを拳でぐりぐりと圧迫する。
「いた!いたたたた!ごめんごめんってば!」
悲鳴をあげたので、とりあえず手を離す。
「うぅ、ところでどこにあったかわかったの?」
所在地を聞いてきた。
「おう、迷宮の森。わりと近場だが…。バフォがでるかもしれんぞ。」
「あら、見合った報酬は出すわよ?」
素っ頓狂な顔で、言い返すカレン。
いくら払うというのだ?
「そうねぇ、たしかにバフォは手ごわいわね。でも、見つからなきゃいいし♪。」
「ミもフタもねぇこというなよ。」
「一千万zでどう?」
「ブッ!!!」
予想外に高い。
思わず噴いてしまった。
「お前、どこにそんなお金あるんだ…。」
「言ったでしょう?天才科学者だって。これでも元国のお抱えだったんだから、お金なんぞ腐るほどあるわよ。」
「お前、いつか襲われるぞ…。」
「ああ♪全部迎撃してるから♪。」
誰も近寄らない理由がよくわかった。
「結局金が目的じゃないの。あなたなら、この研究魂理解できるよね?」
「あぁ…理解できるし、そこに共感も覚える。」
これは、素直な意見である。
白衣をしまい、身支度をして出発の準備を終える。
「ほんじゃま、いってくるぁ。」
入ってきたドアを開け、挨拶をする。
「いってらっしゃい~。研究しながら待ってるから~。」
はたして何の研究してるかはさておき、俺は迷宮の森へと向かった。
web拍手
よかったらどうぞ。
今日もいかがお過ごしだろか。
毎日更新!して行きたいなぁとおもう、
別に待たれてもいない第2話をどうぞ。
(更新日 2007/1/19)
爆裂無敵 番外王 第2話 ~やる気のないクライアント~
依頼の話をするということで、机の上を若干整理してスペースを作りなにやら資料を広げられる。
「では、説明するわ。私は今、魔力を利用した銃器を開発してるのよ。」
カレンが銃の設計図を見せながら、開発状況を説明していく。
「ほぉ…、ガンスリンガー専用の銃に魔力をか…。属性をつけるだけとかじゃないんだろ?」
「もっちろん!追尾効果とかオートターゲット補正とかレーザーガンとか夢満載!」
「…追尾効果(ホーミングシステム)とかガンスリンガー形無しじゃねぇか?」
呆れ顔になりながら、ツッコミを入れてみる。
「そう、そこなの。この銃器大人から子供まで、どの世代でも使えるウェポンを目指してるのよ。」
どうしよう。
突っ込もうか?
「…量産して販売でもする気か?」
「まさか?個人の趣味と、イザというとき自分が勇者になるためにとっとくに決まってるじゃない。」
…よかった。
自分の自己満足だけで済ます気のようだ。
…人がどう変わっていくかはわからないが。
「よし、大体のあんたの目的はわかった。」
「どういたしまして。」
オレはおもむろに立ち上がり、壁に背もたれしながら足をクロスさせタバコに火をつける仕草をしながらこう言った。
「用件を聞こうか…」
豪快に眉をひそめられた。
「とりあえず、ニトロオリデオコンを探してほしいの。」
聞いたことのない鉱石だ。
「場所は?」
「知らない。」
即答された。
「うぉぃ、知らんじゃすまねえよ。聞いたことも無い鉱石をどうやって探せっつうんじゃ!あれか!?無責任なお使いクエストか!?」
「ウチの資料のどれかの中に採れる場所が記されたのがあったとおもったけど…。」
…資料?
まわりを見渡すと山のように本が積んである。
これが読み終えた漫画雑誌とかではなく全部資料だとしたら…。
「がんばってね。」
「…この中から探すことからはじまるのか?」
「私もあとで手伝うから。」
やっぱり、この中にアタリの資料があるようだ。
てかあとでって。
「私、いまちょっと研究で忙しいから。おねがいね?」
といって、先ほど読んでいた漫画を読み始めた。
…。
……。
…………。
呆然としていても始まらない。
とりあえずお気に入りの古い学生帽を置いて、医者家業するときの白衣をまとい…眼鏡をかけて気を引き締めながら作業にとりかかった。
「本当に医者っぽいね。」
横目で見られてたのかそんなことを言うカレン。
「医者だからな。」
その会話を最後に、黙々と作業を続けた。
…一時間後。
「ふぅ、あった。」
「ん?」
わりと早い段階で所在地をみつけたが、カレンのほうを見てみると先ほどの漫画をもう一度最初から読み直している。
「おーまーえーはーやーるー気ーあーるーのーかーーーーーっ!!」
軽くこめかみを拳でぐりぐりと圧迫する。
「いた!いたたたた!ごめんごめんってば!」
悲鳴をあげたので、とりあえず手を離す。
「うぅ、ところでどこにあったかわかったの?」
所在地を聞いてきた。
「おう、迷宮の森。わりと近場だが…。バフォがでるかもしれんぞ。」
「あら、見合った報酬は出すわよ?」
素っ頓狂な顔で、言い返すカレン。
いくら払うというのだ?
「そうねぇ、たしかにバフォは手ごわいわね。でも、見つからなきゃいいし♪。」
「ミもフタもねぇこというなよ。」
「一千万zでどう?」
「ブッ!!!」
予想外に高い。
思わず噴いてしまった。
「お前、どこにそんなお金あるんだ…。」
「言ったでしょう?天才科学者だって。これでも元国のお抱えだったんだから、お金なんぞ腐るほどあるわよ。」
「お前、いつか襲われるぞ…。」
「ああ♪全部迎撃してるから♪。」
誰も近寄らない理由がよくわかった。
「結局金が目的じゃないの。あなたなら、この研究魂理解できるよね?」
「あぁ…理解できるし、そこに共感も覚える。」
これは、素直な意見である。
白衣をしまい、身支度をして出発の準備を終える。
「ほんじゃま、いってくるぁ。」
入ってきたドアを開け、挨拶をする。
「いってらっしゃい~。研究しながら待ってるから~。」
はたして何の研究してるかはさておき、俺は迷宮の森へと向かった。
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by drhayasi
| 2007-01-17 19:14
| 番外王 チャプター1