方向性なし(いや主にオンラインゲームだが)の ごった煮ブログ


by Drhayasi
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カテゴリ:番外王 チャプター2( 12 )

こんにちは、何とか毎日更新して…いきたいぞぉ…とおもうDr 林だ。
今日もいかがお過ごしだろうか。

今回からチャプター2です。
新展開?へーそう と思う方も とりあえずよんだってくださいな!





    いつも過ごし そして 見過ごしていく 何気ない毎日

      しかし、何気ない毎日にも それはそれで 何気ない意味を持つ


    そこに気づける人間は 一見何気ないものにでも 大きな発見を得る

      しかしながら 多くの人々は 気づくことも 気づくことさえ忘れてしまう



         それが…    人間という生き物なのか…?



               チャプター 2  『疑えぬ心』




爆裂無敵 番外王  第21話 ~カレンの新開発と番外王の憂鬱~



あのドタバタ騒ぎから二ヶ月。
カレンが用意してくれた部屋で、そこらじゅうにある書物を読みふけっていた。
クルルもほぼ全快まで回復し、子供達と仲良く遊んでいるだろう。
だが…

俺は現在外に出たくない。

なぜなら、今は真夏の7月!
この炎天下に用もないのに外にぶらつけるか!!
もっぱらインドアを決め込んで、地下でなおかつ空調(魔法石で温度調整してくれる)の効いた超快適な空間で優雅に過ごすのだ。

…と、ここまではいい。
こんな快適空間がいつまでも続くとは思えない。
家主がここ最近興奮してさわいでるから。

そんな風に心配してるときだった。


バン!!!
「はやっちゃーん!」
ドアが勢いよく開き、カレンが入ってくる。

「来たか…。」
「って、なにその言い方。まるで来るのがわかってるみたいじゃない。」

わかってるから言ったんだ。

「やっと、依頼する内容きまったのか?」
「そー。今度は所在地もバッチリ!」

えへん、とふんぞり返ってピースサインを右手で作るカレン。
そもそも、依頼するなら詳細事項は事前に知らせておくものだが。

「んじゃ、詳細プリーズ。サクサクいこうぜ、サクサク。」
「依頼は、エンシェントエルニウムの発掘。また、鉱石関係ね。」

やっぱし聞いた事がない。

「迷宮の森のとき、ニトロオリデオコンが極まれな鉱石でえらい目にあったが…今回も飛び級のレアとかじゃなかろーなー?」
そうだよ?

ずっぱり言いやがった。

「場所がココモビーチ!
「うへぇ!」
「なによ?そのうれしそうな悲鳴。」
「何が悲しゅうてこのクソ暑い時期灼熱のビーチへいかんといかんのだ!!!」

依頼だから。

「別に危険ないだろ!?お前がいけ!!!」
暑いしイヤだから依頼してんの。

ものすごいもっともな事いわれたっ!

「くっ…。んじゃココモビーチのどの辺にあるのさ?」
ココモビーチ全域のどっかの砂の中。

うぉい…。広範囲すぎるぜ…。」
がんばって。

「じゃーなにか…、砂の中に埋まってるというのか?この灼熱の日差しを浴びた爆熱の砂を丁寧にかきわけていけっつーのか…? …片っ端から。

ここは重要なところである。
ここで そうだよ? とか言われたら、マジでトンズラしようか…。

「んーん。一応それはあまりにも酷だし、対策をとったよ。」

ほ…。
とりあえず手が焼け朽ちることはなさそうである。

「炸裂弾をまた、別の形態に変形させることが出来るようにしたの。」
「ほぅ?それはどんな?」

竹箒。
「たけぼ…… ……なにか、ココモビーチ全域をそれで掃いていけと?

1/3くらい当たり。
のこりの2/3聞く前に、1/3当たってることに怒らせてくれ。

「どうも、エンシェントエルニウムってニトロオリデオコンと共鳴するらしいのよ。ある程度掃いて回って光り始めたらその付近にあるということかな。」
「共鳴範囲とかわかる?何メートル以内とか。」
「それほど広範囲でないことは確かね。適当で悪いけど、半径5mほどじゃないかしら?」

「まあ、この竹箒に反応するってことになるのか…ってちょっとまて。
「なに?」

竹箒に変形させるシステムをくみ上げるのにもニトロオリデオコンつかったのか?
「そうだよ?余ってたし。

なんつー技術の無駄遣い…。

「この人が命がけで取ってきた貴重な鉱石を惜しげも無く無駄に昇華した竹箒…なんか特殊な能力とかあるのか?」

「結構いろいろあるよ。まず絶対に壊れない。
「お?結構重要なポイントだな。武器として扱えそうだ。」

竹箒を武器として取ると、思いのほか使い勝手がいい。
人を極力傷つけないで倒すという意味では。

「あと、遠くに投げ飛ばしたりとか、どこかに置き忘れても瞬時に自分の手元に戻せるとか。」
「あ、それ…俺のサンダルとカートの応用だな?」
「あんたの改造すごいよね~、画期的だったものだから転用させてみたよ。まさか浮遊石のコア使われてるとは思いもよらなかったけどね。

ま、名称すら知らずに落ちてたものを組み合わせてみただけなんだがな。

「最後に、箒の部分から「波動砲(エネルギーウェーブ)」放てるようにしてみたよ。メモリ一個分消費ね。」
「何気に怖いもんついてんだな。」

「炸裂弾の一発限りというハイリスクな部分を払って、一定時間持続する攻撃を考案してみたんだ。なんだけど…。」
「なに?」
これ、すごい反動あるんだよね。試し撃ちしてみたら、30mぐらいぶっとんじゃったよ。」
攻撃でエネルギー放つというよりも移動のための推進力のような機能だな。

「…あ!ひらめいた!これで空を飛ぶこととかできないかな?箒にのってさ!!」
「推進力はあっても、コントロールは絶望だな…。」
「あぅ。でも、でもでも空を飛べたらいいなぁ。このインスピレーション…大事にしなきゃ。」

「まあ…、ただの竹箒でおわることはないな。正直安心した。」
「そういうわけで、いってらっしゃい。

そういうと、カレンは憎たらしいほどの笑顔で手を振る。

「いまから?」
「うん。私はそれまでに別の研究…さっきテーマ閃いたからね、それについて考案してるよ~。」

「夜じゃだめ?」
「だめだめ、夜の海岸は大人の世界が広がってることもあるのよ?…あ。」

カレンが赤らめてなにか閃いたような顔をしている。

やっぱ、夜行きなさい。夜に。
お言葉にあまえて 今から行って来るわ。

だめよ!アンタみたいなガキは、ちょっと大人ワールドに触れるべきなのよ!
よぉーし、掃除がんばってくるかぁ!

バタン!ドタタタタタ……
そういって、あからさまに怪しい挙動をみせたカレンから逃げ出した。





「…ちぇ、なによ…2ヶ月も住んでおいてさ…なにも… …しないなんて…。」
カレンは、そのままうずくまって、ため息をついた。







第1話の頭にチャプター区切りを加筆。
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by drhayasi | 2007-05-15 12:50 | 番外王 チャプター2
はいどうも、結局ごっそり間を空けたDr 林だ。
今日もいかがお過ごしか。

今週さえ終われば仕事量も減る…減るはずだ!
もうちょっと体力的に余裕でないかな~。

(更新日 2007/5/28)


爆裂無敵 番外王  第22話 ~元気なクルルとココモビーチ伝説~


ココモビーチへ出かける前に、クルルの様子を見に孤児院へと足を運ぶ。
経過はほどよく、もう今日当たり外出許可をだしてもいいかと思うが念には念をだ。

孤児院へ到着したとき、玄関前にリリスと一人の剣士の女の子が立っていた。

「さあ、支度準備OK♪もう私いなくても大丈夫だよね?」
「うん!おねいちゃん!

リリスが剣士の女の子の頭をなでながら会話してるが…。
この女の子ひょっとして…。

クルルちゃんも立派に一人前ね~。でもなんでいきなり剣士になるって言ったの?」
「えへへ~、それはね~。」

やっぱりか!!!

くるぁ!!医者の許可なくなにやっとんじゃ!」
「はわっ!」
「うわっ!」

驚く二人に早足で歩み寄る。

「まー、ここ最近かなり調子よかったから転職しにいってみた…というところだろうが。一応2ヶ月前は重病人だったんだぞ?」
「あ、あう~。」
すこしきつめの剣幕でクルルを叱る。
言葉に詰まりあせるクルルだが…。

やはり、通常の人間とは思えない回復の早さだ。
見積もって半年で外出許可出せるかどうかだとおもったのに。

「まあ、最後にもう一度診察するぞ。それで異常もみられなかったら、剣士として活躍してもよし!」
「おおっ、番外王さんのお墨付きなら心配はもうないね!」

リリスがクルルを見て喜ぶ。
てか、まだ許可出してないんだけど。



一通りの診察を終え、許可を出す。
発作も体の変調もなし。
日に日に力が余るくらいだという話だが…。
「これで、晴れて剣士デビューだね!」
「うん!私も早くおねいちゃんたちのようになるんだ!」

んまー、元気なことで。

「まあ、一応体のことは気を使いなさい。しかし、なんでまた剣士に?」
「あ、それそれ。私も聞きたいな。」

リリスと一緒にクルルの転職の理由を問いだしてみる。

「うん。いっぱいお金稼いで孤児院のみんなを幸せにしたいんだ!」

うおっ!?えらい志もった子だな。

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「だからね、頼れるロードナイトに早くなっていっぱい人を守っていくんだ~!」

ビクッ

「えら~い!クルルちゃんならすぐになれるよ!…って番外王さん?」

リリスが不可思議な顔をして俺の顔を覗き込む。
一瞬セイレンの狂気のツラ思い出した。

「いや…、なんでもない。」

「ふうん?そういえばカート引きずってるけど、どこかいくの?」

リリスって、わりと洞察力いいのか?

「ああ、ちょっくらココモビーチへいくんだ。」
「あ!せんせい!ココモ伝説って知ってる?」

行き先を告げると、クルルが間を割って話しかけてくる。

「いや…?」
「ココモビーチにいくときはおいしい魚をたくさん持っていくといいんだよ!」

「なんで?」
「えっとね、オットーっていうモンスターの大好物だから。

「して、伝説とどう関係が?」
オットーと仲良くなっていると、夜の海辺に女神様が現れるんだって!

「へぇ…。女神ねぇ…。」
すっごい美人なんだけど、変わった性格してるんだって。

「変わった性格?」
「なんでも目の前にいる人にむかって問答して、返答でひねくれたことするらしいんだって。」

「なんじゃそりゃ。」
「でも『超』美人で、男女問わず見ほれるほどキレーな女神なんだって!見たみたいよね~。」

ふ───────────ん。


この灼熱の日に依頼だけでいくのも癪だし。
そーいう伝説の女神やらを見てみるのも一興かもしれん。
あくまで伝説だからあてにはできないが。

ひょっとしたら…俺の探し物の手がかりがあるかもしれない。

おいしい魚か…。

そうつぶやくと、隣にちょっと卑しい目をしたリリスが口に手を当ててニヤついてた。

「ムフフ~♪さしも番外王も美人には弱いのですかな~?」
「へ?あ、いや、まあ、見てみるのも一興かな、と。」

そんな返答をしたばっかりに、リリスにずっと生暖かい目線で笑われた。

「それじゃ、早く一人前になるようにがんばってくるね!」
クルルが出かける支度を整え終えて、こちらに話しかけてくる。

「おう!がんばってな!」
「無理しないで帰ってくるのよ~!」
「はーい!」

元気に出発していったクルル。
なぜだか知らないが、クルルの後姿が脳裏に焼きついた。

「じゃ、俺もいってくるわ。」
「はいはい~また遊びにきてね~!」

リリスに別れを告げ、プロンテラを出る。
とりあえず、ココモビーチへ行くにはプロンテラを南下し、カクラム砂漠をぬけて砂漠の町モロクで補給を行ってから、さらに西へ向かわなければならない。



モロクでおいしい魚売ってる人いるかなぁ…。
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by drhayasi | 2007-05-15 06:08 | 番外王 チャプター2
どうも、やっぱり更新の間が空いているDr 林だ。
今日もいかがお過ごしだろうか。

忙しかった5月も過ぎ、6月に突入!
さて、仕事量はというと…。


五月期  毎日平均2.5時間残業+毎週土曜出勤残業3時間確定

六月期  毎日平均2.5時間残業+9日のみ出勤残業2時間ほぼ確定


あーん…。
バイタリティない自分にとっては、土曜が(9日除く)休みなのはありがたいが…。
毎日常に残業してると気が滅入る…。


(更新日 2007/6/4)

爆裂無敵 番外王  第23話 ~暑がり番外王と筋肉質なレイヴ~


サッ…サッ…サッ…
サクサクサク…
サッ…サッ…サッ…
サクサクサク…


暑い…。
砂漠の町モロクでおいしい魚が売られたので、それなりの数を購入しその足でそのままココモビーチへと訪れた。
案の定の灼熱模様に気を滅入らせつつ、作業へと取り掛かっていた。


それにしても暑い。
こんなことしてるのがバカに思えてくるくらい暑い。
俺は兵隊かなにかか?
こんな訓練じみた…しかも情けない…なんで箒で掃いてまわる海辺掃除せにゃならんのか…。


ペタペタペタ…。

うん?
なにか歩く?音がする。
あたりを見渡すと一匹の…頭のデカい白アザラシ?がこちらに向かってくる。

「キュピーッ!」
そういって両手?をばたばたさせながら…。

俺を襲い掛かってきてる…のか?

「ギュピッ!?」
ひょいっと横によけて、頭を押さえつける。

うーん…見る限り…こいつが『オットー』なのか?
仲良くなるも、獰猛?な性格ではどうしようもないが…まあ物は試しだ。

「あー…わるかったわるかった、こいつがほしいかー?んー?」
「キュピッ!?」
おいしい魚を右手にもってオットーの目の前に差し出すと、つぶらな瞳を潤ませてこっちを見ている。

「ほれ、やるぞ。」
「キュピピ~♪」
なげると、口を大きく上げて魚をくわえ込んだ。

…口の中に顔があった気がするが…気のせいか?


ペタペタペタ…ペタペタペタ…。

うん?もう2匹きたか?

「お、お前らもほしいのか?そ~れ…」

と、魚を投げようとした瞬間だった。


ゴゥ!!!
ドキャアン!!!
「ギュピィィーーーーー!!」

いきなり横から紫色の波動がとんできて一匹のオットーに直撃した!
「直撃を食らったオットーは、血しぶきを上げながら宙を舞い…グシャリと着地して無残な骸と化した。」

「おいこら!なんかオレが悪者みたいな心象をはっきりしゃべるな!」
声がした方を見ると一人の…えらい筋肉質な男アサシンクロスが歩いてくる。

「さっきのはソウルブレイカー(以降「魂壊」)か。いや…びっくりしたから。」
「モンスターと仲良くなるなんて、気味のわるいことしとるなぁ。」
「気味がわるい ねぇ…。」

そこまで気味がわるいもんだろうか?

「とりあえず、俺は狩りの途中だ。そいつを狩るつもりがないなら俺によこせ。」
「ちょ…とまった。いきなり無粋だな…俺にも目的があって魚あげてるんだ。」
「ほぉ…伝説でも信じているというのか?ばかばかしい…興ざめだぜ。」

もう一匹のオットーを守るように仕向けたら何気にバカにされた。

「んんー、でもこいつら愛嬌あるじゃんか。ほーれ魚だぞ~?」
「キュピ!」
はぐっ!

手ごと魚をくわえ込んだ。

「っっくっくっくっッッ…!! あーーーっはっはっは!手、手ぇ食われてるよ!ハハハハ!!!」

アサシンクロスが左手で腹を抱えながら右手で指をさして笑い転げてる。
たしかに食われこまれてるが、べつに痛くないんだよなぁ。
甘噛みしてるのか?

「んん…ここかな?」
「キュプム…。」

口のなかで手を動かしてみると、ピクリと動くところがある。どーやら急所があるようだ。

「ここだな…よーしよしよしよしよしよし…。」
「キュキュ~…。」

口の中をこしょぐると、どうやら気持ちがいいらしい。

「お前、なにやってんだ?」
「オットーは口の中をなでてあげるとよろこぶんですね~。このときのオットーが気持ちよさそうでかわいいんですね~。」

手を出しては魚を取り出し、また口の中に突っ込む。

「…ふん、変なやつ。俺は威嚇する術のほうしか磨けなかったがな。」
「…へぇ…。たとえば?」

先ほどおいしい魚あげたオットーの前にアサシンクロスが立つ。
ゴォッ!!!
風もふいてないのにいきなりマフラーが激しくなびいた!

「ギュピーーーーー!!!!」

オットーがビビりまくる。
そりゃ、前にたたれて仁王立ちしてあんな気迫だされたらビビるに決まってる。
それよりも、無風状態でどうやったらマフラーなびかせれるんだろう?



こんなクソ暑い中、なんでマフラーしてんだろう?


「これでも恐れを知らずに突っ込んでくるバカがいるんだ…そういう時は…。」

ギンッ!!!

ものすごい眼光をオットーに向ける!

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「ギュピィィィ…!」
あぁ…泣いてる、泣いてるよ…オットー…。

「てかな、オットーハンターのレイヴとして、名が広まってたと思うんだが…知らんのか?」
オットーイーター…!?
食わん!!本当に知らないのか。俺もまだまだだな…。」

ちょっとしたボケに即座に反応するレイヴ。

「まあ、俺は狩りが目的じゃないんでさ。こいつらは見逃してやってくれ。」
「ふん…、まあいいだろう。他にもいっぱいいるからな。」

あぁ…なんだかいいだか悪いんだかわからないが…よしとするか。

「じゃぁな、せいぜいそいつらに食われるなよ。」
オマエモナー。」

そういってお互い別れの挨拶を交わしたあと、別の方向へと歩いていくレイヴ。

「それ、お行き。アイツに見つかっちゃダメだぞ。」
「キュピ!」
レイヴとはまた別の方向へ、ペタペタと歩いていくオットー。



あぁ…暑い…。
気だるさを残しながらゆっくりと作業を再開する。

時刻は午後2時半。
早いところエンシェントエルニウムが見つかってほしい…。
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by drhayasi | 2007-05-14 23:29 | 番外王 チャプター2
夏風邪真っ盛り!のDr 林だ。
大分更新が滞ってしまった。 今日もいかがお過ごしだろうか。


とにもかくにも、である。
どうにもとまらない。
ごはん食べると胃の方もキツくなるし…。

多少の回復を見たので更新しようかとおもふ。

…見てる人がいる限り、続く…はず!

なんだかんだの24話 どうぞ~!


(更新日 2007/7/1)

爆裂無敵 番外王  第24話 ~くたくた番外王と奉仕の化身~



「まいにち~まいにち~あくまで~」
サッ…サッ…サッ…

「まいにち~まいにち~いやでも~」
サクサクサク…

「牛肉焼肉豚肉チキン~」
サッ…サッ…サッ…

「牛肉焼肉豚肉チキン~」
サクサクサク…

「牛肉焼肉豚肉チキン~」
トボトボトボ…

「牛肉焼肉 レア ミッディアム~」
妙な歌を歌いながらココモビーチの清掃は続く。

「牛肉焼肉 牛肉焼肉~」
なんか歌ってないとやってられなくなってきた…というのが本音だ。

「いーつーでーもーにーくーをー食う~ やったよ~ 肉買ったよ~」
オットーとしばしば会いながらお魚をあげては清掃を繰り返すが…

「まーいーにーちーにーくーをー食う~ やったよ~ 肉買ったよ~」
いまだ、特製竹箒が共鳴を起こすことなく無駄に時間が過ぎていく。

「くーえーなーいーとーきーもーある~ なんだよ~ 品切れかよ~」
西区の半分の清掃はしたが、まだ半分もある…。

「しゅーうー5ーでーにーくーをー食う~ やったよ~ 肉買った~」
上部を清掃し終えて、残りは下部。あとちょっと離れた孤島か。

「に・くを 肉を~」
孤島に移動する際、首まで海水がつかるんだよなー。気持ちよさそうといえばそうだが…。

「もっと 肉を~」
海水につかったが大変で、日中に向かいたくないんだよなぁ…。

「に・く~ 肉を もっと 肉を」
そうでなくても、自分の汗が大変なことになっている。どうにかしたいが…。

「に・く~ 肉が た・べ・た・い」
ああ…歌を歌い終えてしまった。



しん…とした空気が流れるのも一瞬のこと。
静止した空気は一気に蒸しあがり、体感温度を上昇させる。


暑い…。


気が狂いそうである。
というか、半分もう狂ってる。

「うがはーーーーーー!早く見つからんかぃ!このドンタコスがああああ!
いろいろやけくそになりながら騒いでたら…。

 どこかイカれた人発見! コレはほおって置けない!」

うん?なんか声が聞こえた気がする。
と、おもったら後ろから両腕をホールドされた。

どこか前にもあったような感触が背中にあたってるのだが。

「はい!暴れないで~!木陰で休みましょうね~!」
そのままホールドされてズルズルと担がれる。
…別に悪意があってつかまれてるわけでもないようなのでそのまま引きずられてみた…。

木陰まで引きずられ、ホールドが解かれる。
「はい、横になって…。」

あんまりにもてきぱきと寝かされて、そのまま頭がホールドした人のひざに乗っかる。
そのときに初めて見合わせた素性だが…。

リリスにも負けず劣らずの胸の大きさを誇った白髪長髪の女性プリーストで、頭の上には看護帽をのっけている。

「ずいぶんと日光の熱にやられたようですね…。これですこし冷やして…。」
そういって、簡易保冷剤をおでこに当てる。

なんか、我に返る気持ちだ。
自分の医者の仕事を、そのままこの女性はやってるのだ。

正確には看護士の仕事だが、実際その上司にあたるはず医者がムチャしてるのだから世話ない。
まさに、医者の不養生。自分自身情けなくなった。

「ありがとう…、少し取り乱してたようだ。」
「いいえ…。ムチャなさらないでください。」
寝ながら感謝の言葉を伝え、もう少しだけ…頭を冷やすことにした。

「はは…情けないものだ。医者なのに自分の体調も気にも留めず…。」
「医者だったんですか…。でも、このビーチで一体何を?」

「ん…、患者がこの辺で物を落としたらしくてね。探してるんだ。」
「なるほど…。でも探すのでしたら、もう少し日が傾いてからのほうが…。」
ウソを真に受け、それでも俺の身を案じた言葉を伝える。

本当にこの人は看護士に向いてる。
ちょっと時間も詰まってきてるし急ぎたいところだが、好意を無にするのも忍びない…。

「そだな。日がやや傾いたらまた探すとするよ。」
「そうしてください。」
「俺の名前は番外王、BSのナリはちょっとした世渡りのためってヤツさ。キミの名前は?」
「私? 私はコロロ。自分の神聖力を鍛えるために各地を旅してます。」

ずいぶんとできた人だな。

「よし…ありがとう。もうひざまくらいいよ。」

そういって起き上がろうとしたら、コロロ自身がかがんで起き上がりを阻んだ。
「だぁーめ。まだ寝てなきゃだめです!」
「いや…、ひざとか…いたくない?」
「だめったら、だめです!」
「うぅむ…?」




おそらく一時間は経過したと思うが…。
ずっと同じ体勢なのだ。
いくらなんでも悪い。
「なぁ…。」
「だめです。」

…なにかおかしいな。

「…どうしたら、起き上がらせてくれる?


私に対してなにか感じ取るまでです。

…。
この状態で感じ取れるのは。
コロロが何かに執着している事と…
ふとももの感触眼前に阻む胸ちょっと不機嫌そうなコロロの顔である。

それ以外は分からない。

わからん。
「むぅ…。」

「ごめんな、医者だけど…年は15なんだ。何を感じ取ればいいのか分からない。」
「(15ならもっとこう…) …そっか。ごめんなさい。引き止めて…。」

そういって、立ち上がらせてくれた。
歳を明かすと大概驚かれるのに、なんか別の方向で残念がってるように見えた。

大分、日も傾いてやや涼しくなった。
体力もかなり回復したし、一気に調べに取り掛かるとしよう。

「私はもうすこしこの木陰で休んでいます。お体に障らないように気をつけてください。」
「ああ。ありがとうな!」

なーにか引っかかるものがあるが、世の中悪い人ばかりではないということが実感できてうれしい限りだ。


木陰を後にし、再び灼熱のビーチへと駆け出した。
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by drhayasi | 2007-05-14 22:07 | 番外王 チャプター2
夏風邪が大分治ってきたDr 林だ。
今日もいかがお過ごしだろうか。

ようやく今週から昼勤務にかわり、
生活スタイルが通常にもどったので気持ちのいい朝を迎えることができる。
残業はボチボチだが…。

それにしても…夏風邪って結構しつこい。
いつまでも咳がでてしょうがない。

まあ、とりあえず番外王をどうぞ。

(更新日 2007/7/8)

爆裂無敵 番外王  第25話 
          ~セピア色に照らされた青年と夕暮れのココモビーチ~



コロロの介抱のおかげで正気をとりもどし、若干涼しくなったココモビーチを掃除しながら駆け回るが…一向に特製竹箒が反応することがなかった。

小さな孤島も調べ終え、残すところ1/4の領域まで差し掛かる。
だが、このとき相当日は落ちており、日が海に落ちかけてる時刻までのびてしまった。


「(ふぅ…こいつぁ、一気にやんねぇとラチあかねぇかな…)」

ボソりと独り言をつぶやき、海辺を歩いてたそのときだった。

「やぁ…。」
「?」

海辺の丸太に座って、海を見ていたホワイトスミスの青年が俺に声をかけた。
思わず反応してしまった自分も自分だが。

「海はいいねぇ…。」
「んあ…ああ…まあ。」

なんだろ、この感じ。
妙な不快感を覚えるんだが。

「海は生命を育む、母なる領域。そして、見るものの心を回帰させる…。」

なんなんだ、いきなりトリップしはじめたか?

「すばらしいとは思わないかな?」
「言葉だけでつづるなら素敵だろうな。」

質問に、なんとも捕らえれないような返事をしてみた。
その返事を聞くと、海の方を見て両手を伸ばす。

「はは、ボクらはさ…もともと一つの海から生まれてきたんだよ。」

ずっとさかのぼればそうなるだろう。
もっとも…異邦人の俺からすれば、その定義にはまったくあてはまらないが。

「そう、海の前ではすべての人はつながってるんだ。」
「ほぉ…。」
「だから─」

WSの青年が立ち上がり、こちらを見る。

「一緒に─」

WSの青年が一歩、こちらに向かって歩くが…
俺は同時に一歩、後ろに下がった。

「何をおびえてるんだい?」

怯えて当然だ!
そんなホモ以上の雰囲気さらしながら近寄られたら誰だって後ずさる!!

「もともと一つなんだから一緒になることは自然なことなんだよ!」

ダッ!!!

俺は逃げた!

しかし、追いかけてきた!!

「つながることに怯えることは何一つないんだって!」

怪しいから!やばいから!

夜になるまえにひどく局地的なオトナワールドに突入しちまったあああああ!

「そこまで恥ずかしがることないじゃないか…番外王?



─────────!



こっ コイツ!?

俺は足を止めて、振り向き…身構えた。

「ふふふ…ようやくこちらを見てくれた。ボクが何者かが…キミの名前を呼んだで推測できたみたいだね。」
「…。」

この雰囲気と、身なりからしてセイレン側の組織の人間だろう。
どういうわけか、顔は知れ渡っているようだ。

「ふ…ふ……ゾクゾクするよ、そんな目で見られたら堪らないじゃないか。
「ゲイくさいごたくはいらねえ、俺に何のようだ。」

「キミを試しにきた。」
夕日に照らされ、目つきが変わったホワイトスミスの青年が不敵に笑いながら俺の質問に答えた。

「そう…あと、キミにすこしでもかかわった人間にも試したいことがある…。」


それはどういう意味だろうか…?

「キミは…他の人とは違う環境で育っているだろう?
「…それが?」
「キミが現れてから…おかしなことの続出でね。」
「…へぇ…?」

おかしなこと…とは。
セイレンを倒したとかそういうLVの問題なのか?


「ん?もう夕暮れなのにまだ魚なんてやってるのか?…って…なんだこの雰囲気?」
む…、後ろからレイヴがやってきた。

「ん…、他いってくんないかな。ちょっとマズいヤツと会っちゃってね…。」
「?」
レイヴがまだ察してくれない。

「たしか…そのアサシンクロスはキミと会話していたね…。」
「く…、彼は関係ないだろう?まさか…?」

「その…!」

ダンッ!!!
ホワイトスミスが屈み、勢いをつけてダッシュしてきた!!

「まさか さ!!」

ガシン!!!!!
バチィッ!!!

ホワイトスミスがレイヴの頭めがけて手を伸ばしてきたが、レイヴは寸でその手を弾いた!
だが、ホワイトスミスの体全体から発する衝撃でレイヴは後ろへふっとばされた!!

「ぐうっ!?」

突然のことで驚きの意図を隠せないレイヴ。
だが、攻撃を仕掛けた本人も怪訝な顔をしている。

「やはり…おかしい。」
「お前…俺が狙いなんだろう?なぜレイヴに攻撃した!!」

「通常の人間ならこの一撃で頭がもげたはずなんだ。」


「はぁ?」

俺も、頓狂な声を上げてしまう。
現にレイヴは寸ではあるがその攻撃を弾いてる。
えぐれたはずとはどういうことか?

「自信過剰かなんなのかしらないが、他の人間を狙うのは…!」
「なんだ…?いまの…?」


レイヴが不思議そうな顔をしてホワイトスミスを見る。

「アイツの攻撃、まったく見えなかったのに…当たる寸前であたりが灰色になって…時間が止まったような感覚に陥って…。」

「え?」
「なるほど…。」

「気づいたら…条件反射で弾いてた…。」

なんか…俺の寸で思考がめぐりめぐる感覚によく似た状況が起こってるみたいだな…。

「今の攻撃は…この世界の住人には絶対見えないはずなんだ。」
「自信過剰もいい加減にしろ!」

「いいや…?そうではないよ。セイレンにひどくこっぴどくやられた二人を知っているだろう?」
リリスとアリアか。
「セイレンはもとから歯向かう者には容赦がなくてね。必ず絶命させてるんだ。」

ゴクリ…。

「それはひょっとして…。」
「そう、キミと出会い何かが変わって、セイレンの絶命攻撃を避けたんだ。

「もしも…俺と出会ってなかったら…リリスとアリアは…?」
「迷いの森の中央部で、心臓のない死体となって転がっていただろうね。」

う…。

「セイレンは心臓をえぐるのが好きみたいでね。ボクは顔をもぎ取ってコレクションするのがすきなんだけどなぁ。」
「だまれ…。人の命をなんだとおもってんだよ!」
「キミもセイレンが口走ったのならしってるだろう?ボクがホムンクルスだって。普通の人間に持ち合わせる感情なんて、その程度なんだよ。」

…くそ…。
しかし、ここで口論しても種族という大きな隔たりがある以上埋まることはない…。

「お前…、いつから見ていてどこまで見ているんだ…?」

「…。」

「ふふふふふ…。」

ホワイトスミスは不気味に笑いながらこちらを見た。

「その答えは、いろいろ試してキミが生きていたら答えてあげるよ。」
「ち…むかつくぜ。せめて名前ぐらい名乗れ!」

すると、ホワイトスミスは見下したかのような目線でこちらを見た後、すこし考えるふりをした。

「ふむ…。名乗ると頭が悪そうですが…、いいでしょう。」

どうやら…頭が悪いというわけではないらしい。
礼儀がいちおうなっている?…ということか?

「ボクの名前はハワード=アルトアイゼン。セイレンがいったとおり完成型・量産型のベースとなったプロトタイプのヒューマノイドホムンクルスさ。」

やっぱり…。

「キミは…ぼくら…「チルドレン」の活動に大きな障害を与えるものであり、なおかつぼくらの意思を遂げてくれる一番最適な人間という皮肉もいいところな存在なんだ。」
「なにいってるのかよく分からんが、俺を消そうっていうのだけは分かる。」

「消されるかどうかはこの試験次第。試させてもらうよ。」
く…。


「あーなーたーーー!?」
「うお!?マローネ!?」
後ろから女性の声がしたので振り向いて見ると、エプロンをした女クルセイダーがこちらに駆け寄ってきている。

「こんな時間まで帰ってこないかと思ったらまだココにいた!帰るよ!」
「あ…ああ。」
「悪いな、巻き込んで。今日のことはできるだけ忘れてほしい。」

「そうはいかない。」

ズゴアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!
その言葉と同時に、自分達の後ろにサンドストームが現れる!

うん?なにかが巻き上げられたように見えたが。

「ぁぁぁぁぁああああああああっ!!!」
ボフン!!!

サンドストームに巻き込まれた誰かがこちら側に落ちてきた。

「あい…た…たぁぁ~…。」
「コ…コロロ!?」
「あ…はは。ちょっと物陰であなたたちをみてたら巻き上げられちゃいました…。」
「あちゃ~…。」

「どうする…帰れない。」
レイヴが冷や汗をかきながらため息をつく。
「どうするも…、あのホワイトスミスのせいでしょ?何とかしないと…。」
マローネと呼ばれた女性が手に腰をあててレイヴを叱咤する。
「なら、全力で援護します!」
コロロが杖を持ち出し、戦闘態勢を整える。

正直な話、あまり他人を巻き込みたくない。
だが…。

「そうだね…まずは周りの人間を試させてもらうよ。」

やっぱりか!

「ち…、用があるのは俺だけなんだろ!?他の人巻き込むんじゃねえ!」

「いまのこの瞬間は、キミには用がない。

ドウッ!!!!
言葉を言い終わったと同時に、俺はセイレンのときと同じ見えない衝撃を喰らい、岸側にぶっとばされてしまった!

「ぐあっ!?」
おもいきりぶっ飛ばされ不意をつかれてしまい、受身もとれずに砂の上にたたきつけられた!

「さて…。」
ハワードが残された3人をみて言葉を続けた。

「君達はもしも何かができたら…などと思ったことはないかな?」

「…。」

異様な雰囲気に言葉を押し殺す3人。

「ボクはね…もしもをかなえる力を持っているんだ。」
「…!」

「そうだな…もしも、ボクが伝説の巨人・ギガンテスを召喚できるとしたら…。」

ゴクリ…。

「君達は…ギガンテスに打ち勝つことができるかな…?フフフフフ…。」

「させるかあああ!!!!」

ドゥッ!!!!
レイヴが叫んだあと、魂壊をハワードにむけて発射する!!

「甘いよ!」

バシン!!!
ハワードは魂壊を左手で弾いた!!


「いでよ!!!!」

ズンッ!!!!
言葉と同時にあたりの空気が振動する!!!

「伝説の巨人!ギガンテス!!!!」
あたりに稲妻が走り、砂浜がざわめき、空気が恐怖に震え、ハワードの前にゆっくりと…


え!?


3体の巨人が姿を現した!!!!


「さあ、試させてもらうよ!少しでも番外王に関わった、君達の実力を!!!

背丈が10倍以上ありそうなヤツを相手に、レイヴ・マローネ・コロロの3人で闘えというのか!?
…ムチャだ!こんなヤツ100人かかって倒せるかどうかじゃないのか!?

しかも3体!


やるしかねえ!!!! 燃えてきたああああ!!!
滅茶苦茶熱血だなぁレイヴッ!!!
「はぁ、シチュー冷えちゃったよね~。きっと。」
滅茶苦茶平静だなぁマローネッ!!!
「とりあえず、一体を私がおびき寄せたほうがいいかしら。二人で一体づつ片付ければ…。」
滅茶苦茶冷静だなぁコロロッ!!!

…。
……。
………。

俺って一体なんなんだろう?
様々な意味で困惑を極めた。
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by drhayasi | 2007-05-14 21:23 | 番外王 チャプター2
あー… えー… まあ、だいぶ間の空いての更新、Dr 林だ。
今日もいかがお過ごしだろうか。


なんというか、ラヘルパッチ以降、ずいぶんと楽しみやすくなったROで遊んでいる。
故、更新をおろそかにしたというのが正直なところである。

でも…


「更新マダー?」の言葉がずいぶんと放たれることが多くなってきますた…。

がんばろう…自分(==;

(更新日 2007/7/29)

爆裂無敵 番外王  第26話 
             ~レジェンドオブギガンテス(S)と炎の覚醒パーティ~


「おおっしゃあ!! 俺からいくぜ!!」
レイヴが気合を入れて一体のギガンテスに突撃する!

「おおおおおおおおっ!!!」
ものすごいスピードで差を詰め…


ズドォンッ!!!

とんでもないジャンプ力でギガンテスの胴に飛び掛り殴り飛ばす!!

ズズンッ!!
そのままの勢いでギガンテスは転倒する!

ってなんだ!?
伝説のギガンテスというわりにはあっけなく倒れてるじゃないか。

「グオオオオ!!」
のこり2体のギガンテスがレイヴに向かう!

ドドドドドドドドドドドドドドドドォォォ!!!

ものすごいラッシュをレイヴに浴びせるが、すべてをかわしきる!
途中、岩だの岩壁にその攻撃が当たっているが…。

相当の威力なのか粉々になったり相当めり込んだりしてる。

威力だけは折り紙付きのようだ。
ただ、見る限りスピードもかなりのもののようだ。

レイヴには劣るものの巨体とは思えない機敏な動きでレイヴを詰める。

「ははっ!燃えるぜ!!」
悠長にそんなことをいうレイヴ。

「ホーリー…」
剣を掲げ、体中から白いなにかを発光させてるマローネ。

「スラッシュ!!!!」
ブン!と剣を振り下ろすと、白い一閃が一体のギガンテスに迫る!!

ズバン!!!!
ドオオオン!!!!
一体のギガンテスの右腕をそのまま切り落とした!!

「はああああああ!!!」
マローネの後ろで何かを唱えていたコロロが目を見開く!

「ヘヴンズゲイト!!!!」

ドバァッ!!!!!

右腕を切り落とされたギガンテスに追撃をかけるかのごとく、下から無数の光の嵐が乱れ飛び…ギガンテスの体を蜂の巣にして完全に消し去る!


「うわぁ…何なんだあいつら。えっれーつええな…。」
思わず言葉を漏らす。

「そうだよ、キミと関わったおかげでね。
そういってハワードが俺の横に腰掛けて…

「って、うぉぁ!?」
「はっはっは。大丈夫、今は彼らを試してるんだ。今だけはキミに危害を加えたりする気はないよ。安心してくれ。」

「…たしかに、いくらでも俺を襲撃するチャンスなんてあったよな…。」
「そういうこと。彼らの戦いをみながら少し話をしないか?」
そういって、会話を促そうとするハワード。

「…あんたは、この戦い…どちらが勝つとおもうんだよ?」
圧倒的に彼らだね。ギガンテスたちには成す術はないだろう。」

もはや決定してるものと思ってるのか。

「なんでそう思うんだ?」
番外王。キミはそれくらいのことも分からないはずがないだろう?」

…。
決定的に違うのは、明らかに身体能力が飛躍的に上昇してること
そして、その職についてても使えそうにない、新しい技や魔法を使いこなしてること

今、見ていて…マローネがギガンテスの攻撃をすべてガードしきっている。
あの攻撃力をすべて耐え切ってるうえに、割と平気そうな顔をしている。

コロロの支援を受けた二人の機動力がさらに上昇している。
レイヴが一体のギガンテスをボコボコにタコ殴りにして、ギガンテスがパンチドランカー状態にされている。


「見るに恐ろしいもんだ。…それも俺に関わったからとかいうのか?」
「そうとしか考えられないね。少なくともこの3人は並の能力しかもっていなかったはずだ。」

「しかし、あまりにも強引すぎないか?その考え方は。」
「だが、彼らがあのように強くなった共通点はキミに関わったこと以外ない。」

…。
消去法でいけばそうなる…のだろう。

「で、何を試してるんだ?彼らに。」
「単純にリミットがはずれた彼らの力とはどれほどかと確認したかっただけなんだ。予想外に力があってびっくりしたよ。」

「じゃ、次は彼らはお前さんを倒しにかかるんじゃないか?」
「… ふふ…。」

ハワードがすこし不気味に笑う。
それと同時に、残り一体となったギガンテスに──

「ソウルクラッシャァァァ!!!!」
「ライトニングレイヴ!!!!」


ズドン!!!!
レイヴとマローネが青白いオーラを身にまとい、ギガンテスを貫く。
急所を貫かれ、ギガンテスはなす術もなく倒れる。

「はっはーー!すげえぜ!なんでこんなに力わいてくるんだ?」
「デカブツの攻撃があんまり痛くなかったわねぇ。」
「自分にこんな力があるなんてしりませんでした…!」

3人が思い思いのことを述べる。

パチパチパチ…。

ハワードが手を叩きながら3人に近寄る。
「やっと勝ちましたね。おめでとう。このゲームを勝ち抜いたのはキミたちが初めてです。」

「うっせえ!次はおまえだあ!」

ドウッ!
レイヴがもういちどソウルクラッシャーをハワードに当てようとする!

ガァン!!!!
しかし、ハワードは右手で軽くはじいた!

「くあっ!?」
バシン!!
はじかれそのまま岩壁に叩きつけられるレイヴ。

「私が用意した最高に燃えるゲームです!」
なおも意味不明な言葉を並べるハワード。

「意味の分からないことを!!!」

ジュバァッ!!
そういうとマローネがホーリースラッシュをハワードに当てる…!!

バシンッ!!
だが、それすらも左手で跳ね除けられる!

「うそ…!?」
マローネが信じられない顔をして驚く。

「神にまで喧嘩を売るとは…どこまでも楽しい人たちだ…。」
またしても意味不明な言葉を吐くハワード。
お前、神のつもりか。

「ヘヴンズゲイト!!!!」

コロロが先ほどの魔法でハワードを攻撃する!

だが光はすべてハワードに反射され四方八方に飛び散る!!

「そんな…!」
手をついてうなだれるコロロ。

「よろしい!神の力 とくと目に焼き付けておけ!!」
おいおい、神様気取りもいいかげんにしろい…。

「やったらぁあああああ!!!」
レイヴがチェーンソーをもってハワードに飛び掛る!!

ってどっからチェーンソーもってきたんだ!?

ガシィン!!!
ハワードが右手で正面からチェーンソーを殴りつける!
チェーンソーが砕け散り、俺の元に吹っ飛んできた!

「ふつうなら『だいじょうぶか!!』って介抱するところだが…なんでチェーンソー?」
ヤツが神といった時点で手元にチェーンソーがあった
お、俺もなに言ってるのかわからねえが…ムカついたことだけはたしかだ…。」
レイヴが青筋たてながらハワードを睨む。


「さあて、君らを試すのはもう終った。次は番外王…キミの番だ。」
「ふつうなら…とっくに逃げてるんだがな。俺もお前に用がある。」


ふっかけるような物言いのハワードの言葉の疑問を晴らすため、俺はニトロオリデオコン製の竹箒を手にし…戦闘に挑んだ。
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by drhayasi | 2007-05-13 23:13 | 番外王 チャプター2
どうも、もうなんだか間がズルズル空きまくってるDr 林だ。
今日もいかがお過ごしだろうか?

ROで、PTプレイ環境が結構揃い楽しく過ごしてるためか、ものすごい更新をおろそかにしているというなんとも情けない状況が続いております。

なんていうかですね。

ROでよ~~~~~やく、が手にはいったんですよ。
先日のことなんですけどね。

いやぁ~これあると狩場ひろがるねぇ~!
硬い敵とかそれはもうズバズバ斬れるっちゅーか。
久しぶりに楽しい狩りを楽しみましたさ~。


そういえば。

なぜか番外王本編でハワードの人気が異様に高いのですが…。
なぜかしら?(==;

たぶん、きっと人気の要素をぶち壊す感覚になると思いますがご容赦を。



(更新日 2007/8/14)



爆裂無敵 番外王  第27話
     ~番外王 VS ハワード=アルトアイゼン The second Children~


俺はニトロオリデオコン製の竹箒をもって、ハワードから少々離れた間合いで構える。
すると、ハワードは怪訝な顔をしてこちらを見た。

…キミがイレイザーを破壊したときに持っていた…あの筒は持っていないのか?

筒…ああ、炸裂弾か。

「いや、この竹箒自体があの筒にも変形する。出そうと思えばだせるがな。」
あの筒なしでボクに勝てるとでもおもってるのか?
「竹箒がある。お前にはコレで十分だ。

本当は十分なわけがない。
だが、潰しきってしまったら情報もなにもないし、本音は間合いが狭すぎるため、被爆する可能性が高いからだが。

「…なめられたものだな。」
…。
相手の実力はよくはしらない。
生体研究所とやらに氾濫している量産・完成型連中は相当なタフネスを誇り、魔法以外の攻撃をガンガン跳ね除けるのだとか。

「まぁ…、俺も死ぬのはイヤなんでね。状況に応じて使うけどな。」
どうも、炸裂弾の存在を気にしている様子だったので、多少ふっかけてみた。

…それが、自分の首を絞めることになるともおもわずに。


「そうだよな。なら…避ければいいだけのことだよな?
「?」

もしも… キミと同じような直感の回避力と敵に当てる的確な技量があったら…

「!?」
ちょっとまて、その言い振りは…!

フフ…どうするかね?
まさか…もしもを叶える力!?

ゴォッ!!!!!

突如、ハワードの周りを何かが包み込み…オーラのようなものを立ち上らせた。

「フフ…これでキミの武器となるところは互角になったね…。
「反則にちけぇよ…。その力。」

「まあ、そういわない。…ところで──」
ハワードがどこからか判らないが、棒…いや杖??を取り出す。
「これが、なにかわかるかな?」

「…?」
わからないなら…ここでもうお別れだ。

そういうと、ハワードはその杖を腰にもちかまえ…こちらをすごい鋭い目で睨む。
…その構えは…そう、抜刀…





                  ドクン!!!!





イレイザー戦でも感じた直感がまた体に衝撃を走らせる!
直感で低空でバックステップを行い竹箒を縦に持ち替えた!!


ズバン!!!!!

ものすごい衝撃が竹箒から伝わり、その勢いでかなりの距離を吹き飛ばされる!
その勢いでレイヴ達のいるところまで吹き飛んだ。

「おい!あんた大丈夫かよ!?」
「ああ…野郎、とんでもねえもんもってやがる。」
レイヴに心配されるが、そのままハワードの方を見ながら言葉をもらす。

「やはり番外王。キミはすごい…普通ならどうかんがえても真っ二つなのに。」
仕込刀か。難儀なもん持っていやがるな。」

ハワードは、刀をしまいながらこちらに向かってくる。

「この刀はきみのその竹箒とおなじ…ニトロオリデオコン製なんだ。
「んな!?」

それは驚愕だ。
セイレンが探してたのはそういった武器の製造を考えてのことだったのか?

「この刀、『斬鉄剣』といってね。元々はセイレンが使う予定のものだったのに。」
「あんのデカブツには扱い切れそうにないとおもうけどな。」
イメージをあわせて不意に失笑してしまう。

「まあ、そういうことさ。『こんなほっせえの使えるか』っていってボクに押し付けたんだ。」
「あんま笑えんけど…。」
むしろ、鎧に包まれたセイレンよりハワードのほうが適正は合っていそうだ。

「さて…コレからが本番さ。
「くっ!」

ザンッザンッザンッ!!!

とっさに構えて斬鉄剣を振るうハワード!!

あちこちの岩場が見事に切り裂かれる。
地面、木などもスパスパと両断していく!!!
その斬撃をかわしながら…ふとおもった。


────こいつは…この竹箒での手の内をみていない…
─────────そして…抜刀術…ね…。


俺は竹箒を左手に持ち替え、反撃のスキを伺った。
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by drhayasi | 2007-05-12 14:34 | 番外王 チャプター2
たとえ錐手に入れようが狂ったように狩りをしない。
それが Dr 林だ。 今日もいかがお過ごしか。

いやー、暑い。
毎日毎日すがすがしいほど晴れた空を窓から眺めつつ、風鈴の音を聞いて静かにお盆をすごす。

今年はちょっと風流に。


(更新日 2007/8/17)



爆裂無敵 番外王  第28話 ~理不尽な力とねじ伏せる勇気~



激しい斬撃がある程度つづけられたが、かわすにはそれほど苦労はしなかった。
そのことに気づいてか、ハワードは攻撃の手を止める。

「ふむ…、いくら手数で勝負に出たところで当たるわけもなし…か。」

斬撃は攻撃の軌道が鋭く、殺傷力が強い反面…わずかな動きで攻撃を完全にかわせてしまう面も持ち合わせる。
人間は立ち歩く生き物なので凪ぐ攻撃に若干不利があるが…。
それでも俺にとってはさほど苦労する攻撃でもなかった。

「だが番外王、かわしてばかりではどうにもならないぞ?」
「ふん…。お前も脳がきちんと動いてるなら、どうして攻撃しないかなんてわかるだろ?」
「はは…アグレッシブになれるほど、キミには耐久力というのはないからねぇ?

いやみな物言いだが、事実である。
この世界の冒険者たちはそれなりに耐久力があるのか、ちょっとやそっとではそれほどダメージを負うことはないようだ。
俺の生命力は…実際のところ駆け出しの魔導師(マジシャン)より低い。
野にいる小動物などは別として、攻撃を喰らえば、俺は一撃で死にかねない。

ここの世界の冒険者との圧倒的な生命力の差…。
それを埋めるのは、暗殺者(アサシン)を超える絶対的危機回避に他ならない。

この絶対的危機回避にもいろいろと条件がある。
異常なまでに精神力を使うことと、経験が浅ければ誤った行動をしかねるというところだ。

過去に俺はなんども危ない目にあってきたが、現実世界に残してきた俺の相棒のおかげで救われ、経験として培ってきている。
今現在はその相棒はいないが、コレまでの経験と直感でセイレンとイレイザーを制したが…。

今度はそのまま能力をコピーしたのが相手というのはかなり予想外だ。
自惚れているのは自覚しているが自分だけの特権だと思ってたのに。

迂闊に手を出せばまず、隙を突かれる。
この能力を持っている以上確実に逃すことはないだろう。
隙を突かれたら最後、耐える生命力など持ち合わせてはいない…。


とはいえ、いつまでもこう避けてばかりでもしょうがない。
連撃も無駄だと悟った頃だろうし、すこし味のある技でも出してくれれば…隙がうかがえるのだが。


「あくまでも、専守防衛かい?賢すぎて涙が出てくるよ。」
「そ~いつはどうかなぁ?」
「ふうん?ではやって見せてよ?」

不敵に笑い、こちらを挑発するハワード。

「後悔すんなよっ!」

ダッ!!!!

俺はハワードに向かって駆け出した!

「うおおおおおおお!!!!」
俺は左手で箒の柄の部分で突きを放つ構えをとりながら突進した!
だが、コイツの行動パターンは大体読めている!

確実に『迎撃』がくる!!

ズキン…!!
来る!!

「烈風拳!!!!!」
攻撃を仕掛ける少々前に、ハワードが右手を振り上げ…そこから青白い波動が発生して俺を襲う!!

ザスッ!!
突きに必要なチャージングポーズからそのまま地面に箒を突き刺し、そこを軸にして体振らせ、烈風拳を回避する!

その勢いでヤツに蹴りを──────

ズキン…!!
くっ…まだか!

「ダブル烈風拳!!!!!!」
振り上げた右手をそのままに、そのまま左手を振り上げて同じ青白い波動を俺に向けて発射する!

ゾスッ!!
蹴りをするはずだった右足を急遽地面に落とし蹴り、左烈風拳の軌道から離れるように飛び退く!

ちぃ!この飛び退いたときの体のひねりをつかって箒の部分でもいい!ヤツに一撃を…!

ズキン…!!!
3段構え!!!?

「レイジング…」
振り上げてクロスさせている両腕の手を握り締め力を溜めたハワードは…。

「ストーーーーーーーーーーームッ!!!!」
勢いよく振り下ろし、天を貫くような勢いで叫ぶ!!

ズゴォッ!!!!!
ソレと同時にハワードの周辺にいきなり竜巻と雷が起こる!!
ドドドドドドドドドドッ!!!!
そして、下から青白い波動が飛び乱れる!!!

「おおおおおおおおおおっっ!!!」
上から振りかぶる予定だった箒の軌道をそのまま地面に向かってスイングして、地面の砂をかきあげる形で自身の体の軌道を外に持っていき…ハワードの領域から脱出した!

っかー~ッ…スキがねえな、ほんとに。
と、言うよりも…俺の行動までも想定済みということなのか?
だとしたら、相当キレるということなんだろうか?

ドドド…。
波動がおさまり、ハワードの姿が見えてくる。

「…ク、クク…! 番外王、キミって本当に…すごいよ、すばらしいよ!最高のオモチャだ!」

オモチャぁ??
ハワードに言われてムっときた。

「こんなに思い通りにならないオモチャなんて生まれて初めてだ! 先ほどの攻撃は絶対的な自信があったのにそれすらもヒラリヒラリとかわす…!」
「ちょ、お前勝手なこと言うな。それにお前、俺を試すとかどうとかいってなかったか?」

「そんなものはこの際どうだっていい!!」
「はあ!?」

「キミにどう攻撃すれば当てることができる?キミにどういった行動をすれば困惑させることができる?教えてくれ!番外王!!!」

間違いなく一つ言えることは、困惑してるのは現在進行形だ。

…。
彼らの組織、たしかチルドレンといったか。
見てくれは普通に若いが、実際のところ年は相当食っているのだろう。
プロトタイプ型に限ったことなのかも知れないが…。
だから、全く予想もしない新しい出来事に異様な興奮を覚える。

セイレンのときもそうだった。
彼も途中から俺との戦闘に我を忘れていた節があった。
そして、ハワードもそう。
現に我を忘れて、俺にどうすれば攻撃が届くかということしか頭にない。
それほどまでに俺は刺激的な存在なのか?


「そうだ!この攻撃ならかわせまい!!」
そういうと、ハワードは斬鉄剣をもって構える。

「はっ!!!!」
そういって右手が少し動いたところから…






                   ドクン!!!





俺の領域時間が始まる。

あの手の動きがなんとなく読めるが、相当な腕の速さで上下左右に動いていると読み取る。
…。
碁盤斬り?
斬鉄剣の攻撃は斬撃の波動だけだったがその波動が五目状に飛んでくる…ということか?
それだと広範囲に斬撃がひろがり、横っ飛びだけではまず確実に切り刻まれてしまう。

…なるほどね。

ダッ!!!
俺はハワードにむかって駆け出した。

斬!!!!

ハワードから五目状の斬撃波動が襲ってくる!!!

俺は低空でジャンプし、体をできるだけ水平にしながらそのままもくめの間を縫う!
そのジャンプの勢いでヤツに一撃を!!!

ブン!!!!
ジャストタイミングで箒の部分を振るう!!!

カッ!!!
だが、しまい終えた斬鉄剣の柄の部分をとっさに突き上げられて弾かれてしまう!

っちぃ!! やりたくはなかったが…これしか!!
俺は弾かれた体勢のまま波動砲(エネルギーウェイブ)のボタンを押した!

ドバアァッ!!!!!
ものすごい衝撃とともに、ハワードに波動砲をあびせ…

たとおもったが、それすらも横に回避している!?
われながら言うのもなんだが、本当に反則に近いな…この能力。

なんていってる場合ではなかった!!!

反動がでかすぎる!!!!
若干箒の柄が上に向いていた状態だったので、踏ん張りも効かずにそのまま空にぶっ飛んでしまう!!!

「のうああああああああああああああ!!!??」
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!

なんとか、なんとか無事に着地しなくては!!!
この場合箒の柄の方向が進行方向なのだから…!


ガシッ!!
突っかけサンダルを竹の目に引っ掛けてそこをテコの軸にし、腕で柄の部分を地面に向けた!!


ィィイイイン!!!!
ズドォンッ!!!!!

豪快に砂煙を上げ、着地する。

っつぁ~…。
だが、波動砲のクセは大分わかった。
これは使い方次第で相当有力に使えそうだ。

…カレンが試し撃ちしたためか、メモリは残り一発だが。


「はぁ…はぁ…つ…くう…??」

かわしたはずのハワードが苦悶の表情を見せる。

おそらく「絶対的危機回避」で消耗する精神力が限界に迫ってるのだろう。
俺のように毎回鍛えていなければ5度くらい発動したら発狂物である。
限界が来たとしても狂い死ぬまで回避は可能なのだから油断はならないが。

だが…、これはこちらの勝機が見えてきたことにもなる。


ただし…今回も一発限りの勝機だが。
問題は…どのタイミングで切り出すか…か。


いきなりしゃべらなくなったハワードに対し、俺は息を整えて竹箒を構えなおした。
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by drhayasi | 2007-05-12 06:03 | 番外王 チャプター2
もうすぐお盆休みも終わりになり、またちょっぴりセンチメンタルなDr 林だ。
今日もいかがお過ごしだろうか?

さて、ハワード戦も終盤。
女性の方の人気が異常なまでに高いハワードをどう始末つけるか…。

…いやまあ、人気が高いからって最初に考えてある筋書きをなおすつもりなんて毛等もないですけど。


(更新日 2007/8/19)

爆裂無敵 番外王  第29話 ~追い詰められるハワードと番外王の賭け~


はぁ…はぁ…。
頭…頭が痛く…重い…。

番外王の箒からでる波動を咄嗟によける前…脳がかち割れそうな衝撃が走った…。
その衝撃が走ったからなんとかよけれたが…コレは…辛い…。

「どうした?急に無口になったな。」
「…。」

番外王…キミは…この痛みを知っているのか…?

「…辛いか?」
「…!」

キミは…この痛みを常に負いながらかわしていたのか…??

「慣れないと…立て続けに発動したら俺でも発狂するからな。」
「~…。」

ばかな…何度も窮地に立ちながらキミはかわしていたではないか…!
ざっとカウントしたところで5回は窮地に立たされてたはず…!

ボクは…たった一回発動しただけでこんなにも息が切れるのか…?
それが、オリジナルとコピーとの差なのか…!?

「…慣れだって。俺も初めて発動したとき、気が狂いそうだったからな。」
「なにも…いってないじゃないか…。」
「顔だ、顔。表情が物語ってる。」
「く…!」

心まで読まれてるようでは、相当精神ダメージが大きいのだろう。
このままでは、本当にこちらが負けかねない…。

「でもまあ、とりあえず自由を奪わせてもらうぜ。」
「させるか…!!」

ダッ!!
番外王がダッシュをする。

箒の柄の部分で突きをする構えで向かってくる。
先ほどの迎撃コンボしたときと同じ格好だ。

…だめだ!
烈風拳を撃つ余裕がない!

カンッ!!!
斬鉄剣の鞘で突きを回避する。

が、威力が弱い?
そう思った刹那、番外王は高速で突きを繰り出す!!

カンッ!! カカカカカカカカカカカッ!!!!
斬鉄剣の鞘ですべてはじくが、防戦一方になってしまう形になるのが辛い…!

ダン!!!
番外王がいきなり大きく後ろへ跳んだ!








                 ドクン!!!







グアアアアッ!?!?
あ…あ…??
く、あ、あれは…。
箒の部分が… … … こちらにむけられ……!?
さっきの… 波動…??
避けねば… …!!


ダッ!!!!
ボクは横に大きく飛びのけた!!!


ザッ!

…!?

番外王が撃たずに着地した…??
じゃ、さっきの痛みは…??


「…。」
「…。」
番外王が俯いた…。
深く…悲しみに満ちた表情をしてた気がする…。

「すぐ、済ませる…。もうすこし、苦しい目には会うけど…我慢してくれ。」
「な…??」
そういうと、番外王が軽くジャンプする。

(カチッ)
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!
番外王が箒の部分からボクの反対方向に波動を放ちこちらに急接近してくる!!

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!」
「っぅ!?」

ただ突っ込んでくるのであればあの痛みはなくてもかわせるはず!!






                  ドクン!!!






ウワアアアアアアアアッ!!!!
ク…あ…ぁ…あ…。
た、竹の…目に…足が…!?
軸にして…ひっくりかえして波動を…あてる…つもり…ナノカ…!?

飛ぶ…!!
軌道の外れたところへ!!


トン!!

サイドステップで軌道から逃れる!!


グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!

今度は想定通りにひっくり返して波動を当てにきた!








                  ドクン!!!






アアアアアアアアアッ!!!
~~ッ!!!!
軌道が、ステップした…着地地点の…足場に…持っていかれる!!
飛ばなきゃ… …!


ダン!!!
ステップで着地したあとすぐさま上方に飛んだ!!



ゴオオオオオオオオオオオオオオオオォッ!!!!
ズガァァァン!!!!!

ステップの着地地点に波動が直撃する!!
なんとかジャンプで回避できた…なんてあぶな







                  ドクン!!!






ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!

砂煙幕…
晴れた…
番外王が… ボクと…
構えが… おなじ…??

この… 構え… やはり… 居合い…!!

そして… なんだい? その 気迫に満ちた ものすごい オーラ は

気に…なってたんだ…。

どうして 左手に 持ち替えて たの か。

最後の 最後で  トドメを   刺すために   ずっと    温存…


あの…箒は… やはり… 仕込箒!!!

させ  ない    …  !!! !




ハワードは…。
無意識に斬鉄剣を縦に持ち替え…凪ぐ攻撃に備えた。
番外王は自らのオーラで砂を舞いあがらせながら、ハワードの落下を静かに待つ。






…後。








     ドカァッ!!!
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by drhayasi | 2007-05-11 01:30 | 番外王 チャプター2
はい!一ヶ月以上、もうすぐ二ヶ月もほったらかしたDr 林だ!
今宵もいかがお過ごしか!

ちょいとコメントがきになって少し勉強…

したが、やっぱたぶん本質かわんないや。と、悟った。

…いいのか?これで?



だいぶ間を空けてすでにほっとかれてる可能性もあるけどもがっ!
おまたせ!30話 なんだかいつもの3倍くらい膨らんでますが イキマース!!


(更新日 2007/10/11)


爆裂無敵 番外王  第30話 ~迫り来る現実と叶わなかった理想~


番外王は居合斬りをするかのように左手から箒を途中まで抜き出し、遠心力をつけてハワードの右肩をめがけて投げ飛ばした。
同時に発せられていたオーラを纏った竹箒は、ハワードの右肩に見事直撃して貫く。

ここまでは…番外王の計算には入っていた。

誤算は、自分が知らずに纏っていたオーラの存在だった。

右肩だけを破壊するはずが、同時に纏っていたオーラの威力のせいで右肩から下の部分をすべて消し飛ばしてしまったのだ。

ドサァ…。
左手と半分の胸と顔しかないハワードは、砂の地面に崩れる。
同時に、後ろで猛威を振るっていたサンドストームが消えうせ…静寂が訪れる。

ハワードと戦闘する前にはすでに日は落ちていた。
それもあいまって…この静寂はあまりにも痛かった。



しまった…。
なぜだか知らないが結果的にハワードの息の根を止めてしまう結果になってしまった。
俺は急いでハワードの所にむかった。

「…。」
のこったハワードの体を見る。
気になるところは、セイレンのときのように黒ずまない所と、砕かれた場所が石化しているところだ。

ハワードの顔に手を当てる。
すこし安らかそうな顔をしたハワードはまだ暖かく、そして…。

脈がある。

首筋を触ったときにかすかに感じ取ることができた。
ハワードはまだ生きてるのか!?

「う…。」
ハワードがすこし呻き、目を開ける。
「ハワード!?お前、大丈夫か!?」
ハワードを抱き起こし、すこし高い岩場に乗せる。
大丈夫なわけはないのはわかってるが、今は言葉が思い浮かばなかった。

「あぁ…番外王…。はは…、やっぱり負けてしまったか…ボクは。」
静かに言葉を放つハワードは、俺の顔をみてなぜか微笑んだ。
「…そんな顔しないでおくれよ。君は勝ったんだよ?勝者がそんな泣きそうな顔なんてしちゃいけない。」
ハワードはさらに言葉を続け、俺を慰めようとする。


…勝手に終らせていい命なんてものはない。
そりゃぁ、生きるための殺生などは別としてだ。
目の前にいるハワードはそれはたしかに今息をしているが、こんな状態で生きていられるわけがない。そんなことは百も承知なんだ。
その倫理を押しのけてまで、命を奪って勝利者として胸をはるつもりは毛等もない。
それに…。


「…ボクは負けてしまった。だから…約束どおり、キミの知りたいことを教えてあげよう。」
ハワードの顔色が通常にもどり、俺に話かける。
だが俺の顔を見るにすこし困ったように眉をひそめてから、また言葉を続けた。
「その前に…番外王、この戦闘での見解を聞かせてほしい。」


それに…。
ハワードはこんな状況下まで正々堂々としている。
言った事を確実に守り貫き、俺の心まで気遣おうとする。



…コンナハズジャ ナカッタノニ…



どうしてだ…。
最初はともかく、話していくうちに…戦っていくうちに明らかに本当は俺を殺すつもりなんて毛等もなかったということなんかわかってたはずだったのに。



…シンユウニ ナレソウダト オモッタノニ…




ザッザッザッザッ…。
後ろからレイヴ等3人が駆けつけてきた。
「───!!!」
コロロがハワードの容態をみて絶句する。

「…番外王、コイツもう死んでしまうのか?」
レイヴがハワードを見下ろして凝視する。
「すごい衝撃だったね…。それにしてもその体…。」
物珍しそうにマローネがハワードの石化した部分を見る。

「キミが、どういう考えでこの戦いに挑んだのか…教えてほしい。」
ハワードがもう一度、俺に同じ質問を問いかける。



せめて、ハワードがそれを望むならそうしよう。
脅迫が込められてたとはいえ、誠意は本物だったのだから。

「…まず、その…『もしもを叶える力』か。それを使い出してからの行動がお前はすべて違っていた。」
「…。」
俺の言葉を聞き、ハワードは空を見上げた。
「俺は…もしもを叶える力とは自身のそれ相応の対価がある能力を犠牲にしてると思ったんだ。」

『え…ええ!?』
3人が同時に驚く。

「最初のギガンテス3体の召喚で、恐らくハワード自身の生命力を犠牲にしてる。だが、パワーアップしたレイヴ達をはじき返すほどの鉄壁の防御で少ない生命力を保持する自信があったんだろう。」
「んな…そんなのありかよ!!」
よほど攻撃に自信があったのか、レイヴが叫ぶ。

「次の…俺の『絶対的危機回避』をコピーしたおかげで鉄壁の防御を犠牲にしたんだろう。とある武器を恐れてコピーしたのが仇になったんだ。」
「じゃあ…、私の魔法でも倒せたってことなの?」
俺の弁論に、コロロが疑問をぶつける。
当たればな。まず、絶対にかわされるだろうけど。」
「え、ええ!?魔法を自力で回避するなんておかしいでしょう!?」
回答に不満なのか、食って掛かるコロロ。
「…。コレばかりは俺もよくわからん。なんていうのかな、魔法が放たれる瞬間に軌道が読めるんだよ。うーん…追尾させる魔法線というのが見えてさ、なんか自力でそれをずらせるというか…はっきり言ってやっぱり自分もよくわからんが、かわせるものはかわせる!!

「…。」
「それで?」
コロロが不満そうにひっこみ、マローネが先を促す。

「次に問題なのが、『絶対的危機回避』を持った相手にどうやって攻撃を与えるかだった。自分の特性を理解してたからな。仕込み杖を出した時点で、この箒を仕込み物と思わせる作戦に出た。(だから左手を鞘つかみのように見せかけた)」

この言葉に、ハワードは空をみながら微笑んだ。
「…なるほど。コレはやられたよ…。」

「いかに精神的に追い詰めて、この偽物の仕込み箒の出番をほのめかせて絶対的危機回避の誤発動を狙うかが最大のキーポイントだった。それを試行錯誤しながらさぐる戦闘は…さすがに肝が冷えたけどな。絶対に自分の体で防御しないと言うところで一撃で壊れてしまうくらい脆くなっているということに気づいて、同時にもしもを叶える力の特性を仮説から確信へと持ち込んだ。」
「…。」
この場にいるすべての人が絶句する。

「戦闘を続けながら作戦を練り直し続け、条件が出揃ったところで俺はハワードの右肩を破壊して怯ませ、そのときに足の骨を一本はずす予定だった。



痛い静寂が訪れる。

「まさか、ここまで脆くなってるとは思わなかった…すまない。」
「いや、君がオーラさえ纏っていなければ…思ったとおりのことができたと思うよ。」
謝る俺に、ハワードが言葉を放つ。

俺がいつの間にか纏っていたオーラ。
このオーラ…現実世界での俺の相棒の力にそっくりなんだよな…。

「俺も…こんなオーラを出したことすらない。なぜ出たのかが不明だ…。」
「でも…、オーラの勢いはすさまじかったですよ?ものすごい砂の巻上げかたでしたし。」
マローネが見たことを俺に伝えてくれる。

「ううーん…わからないが…。とにかくこの戦闘での俺の見解は以上だ。…つぎはハワードの番だ。」

「わかった…、いろいろ知りたいことがあるだろうね。」
ハワードが静まり返った夜の中、ゆっくりと話し出す。


「先に、質問されてたことから答えてあげよう。なぜセイレンと戦ったときからキミを知っているのかを。

そう…、今までの戦いをすべて見てきたような物言いがずっと気になっていた。
隠れてみていたのかそれとも別の何かなのか、やっと答えがでる。

「先に、キミがいう『もしもを叶える力』というのかな?コレは僕らの間では《IF能力》といっているんだが、実際はこの能力のおかげでキミの戦いをすべて記憶させてもらってるんだ。」
「はぁ?…なにか、《IF能力》でも使って排除すべき敵でも索敵してたのか?」
そういうと、ハワードは目を瞑り微笑んでこういった。

「はは…、キミは本当に信じられないことばかり目のあたりにしてるからね。疑心暗鬼になるのも仕方ないことなんだろう。」
「疑わしきを信ずるのは、容易なことじゃないぞ…。」
俺は困った顔をしてハワードを見る。
ふと、こんな会話のやり取りが…現実世界の親友との会話に似ているのを思い出した。
…友達がほぼいない俺にとっては、なつかしさを覚える感覚だった。

「《IF能力》を使う者たちは、総じて自分の記憶とは別の、大いなる絶対意識とつながっているんだ。要するに…セイレンが見たことをチルドレンメンバーすべてにある程度知ることができるということなんだ。」

「は…あああ????」

俺を含む全員が怪訝な顔をして、ハワードの言葉に反応する。

「つまり、今…戦った記憶というのも…他のメンバーに知られてる、と?」
「そういうことだよ。」
うへえええええええええっ!?
情報がつねに筒抜けのまま、戦わされてたのか!?

ってちょっとまて。
「おまえ、セイレンの後の戦いでつかった炸裂弾の存在…何で知ってるんだよ?」
その言葉に、空を見上げていたハワードはこちらを向いてどこかニヤついた。
「わかんないかな~?」
ニヤつかれ、不意にいやな想像が走った。

ユミルの鼓動の連中にも《IF能力》がある…?

俺のその言葉に目を瞑りながら、再び空を見上げ微笑むハワード。
「キミは、本当に察しがいい。その通りだ…。」
つまり…、イレイザーにも《IF能力》があったということなのだろう。
最後の化け物の形も《IF能力》によるものだったのだろうか…。
でも引っかかることがある。
「て、敵組織にも情報が筒抜け…?」
「その通りだ。」
ハワードは空を見上げながら、冷淡に言葉を放つ。

「…不毛…だな。」
「ああ…こちらの事情、あちらの事情ほぼすべて筒抜けだ。だからこそ完全にイレギュラーなキミの存在がチルドレン、ユミルナンバーズ、共に興味を引かれて、同時に脅威な物と感じ取ったんだ。」
疑惑が、脅威へと発展する…その瞬間を感じ取った。

「他に、質問はあるかい?」
「ある。チルドレンの目的とはなんだ?」
そう、戦闘する前に相当謎めいた発言をしていた。


「キミは…ぼくら…「チルドレン」の活動に大きな障害を与えるものであり、なおかつぼくらの意思を遂げてくれる一番最適な人間という皮肉もいいところな存在なんだ。」



このセリフだ。
一体、何をしようというのか?

「教えない。」
「そうか…って! うぉい!!
「これは、約束とはいえ教えてあげれない。教えればキミは確実に激怒し、なんとか回避するように行動するから。
…。
むぅ、なんということか…。
「《IF能力》の管轄外である俺が、意思を遂げる一番最適な人間ということか?」
「そう、この不毛な関係を丸ごと解決してしまう可能性を持つのが…キミなんだ。試してみてはっきりとわかった…。」

なるほど、そういう理由での試験か…。

「試すだけ試しといて…俺は、キミらの手の平で踊っていろ…そういいたいのか?」
そういうと、ハワードは酷く悲しみに満ちた表情を見せた。

「…ごめん。本当はそんなことしたくないんだろ?ハワード。」
無言で頷き、再び空を見上げる。


「最後に…キミにとってまだ脅威のある存在を教えておくよ。キミは自分を狙ってるのはチルドレンとユミルナンバーズだけと思ってるんじゃないかな?」
「…?違うのか?キミらとユミルの連中だけで頭痛いんだけど。」

ハワードは首を横に振る。
「セイレン…そしてイレイザーがキミによって倒されたという情報は、この2ヶ月をかけてゆっくりと流れていったんだ。そこで、恐らく動き出すであろう組織がさらに二つ…ある。」
「二つもぉ?」
俺は怪訝な態度で返事をする。

「一つ目…《セラフナイツ》。ここのミッドガルドの大陸とは遥か次元の違う《ヴァルハラ》という世界から使わされるとされる、聖乙女戦士達のことだ。」
「ほーん…。戦乙女とか聞くと、ヴァルキリーとかそのあたり思い浮かべれる連中だな。」
戦士達とか言われるとさらにめんどくさいことに巻き込まれそうな雰囲気だけど。

「彼らはオーディンという《ヴァルハラ》の主神の元、世界のバランスを保つために行動をしているようだね。ユミルナンバーズの主観によるバランス保持とはまた別なんだ。」
「…あんだ、セイレンやイレイザーを制したから《バランス崩壊の危険因子》とでも見なされたとでもいうのか? キミまで制してしまったし…。」
ハワードがまじめな顔をして頷く。

「可能性は大いにある。あるともいいけれないけど…実際、チルドレンもユミルナンバーズも《バランス崩壊の危険因子》として見なされてたから、何度も襲撃にあっているよ。結局敵わず返り討ちにされたり…洗脳して利用されたり…そう、イレイザーにもたしか利用された《セラフナイツ》がいなかったかい?」
「へ?」

あのとき、洗脳された人といえば…。

「ミニア…バルカンエンジェルか。」
「バルカンエンジェル?ああ、そうか…。ミッドガルドではそう名乗ってるんだね。彼女はたしか…《ガブリエル》という名前だったはず。僕らの知る限り、一番ドジでおっちょこちょいな子だったね。おのおの方仕事現場を人間に見られて、ごまかしたのが災いして…かわいらしく振舞っていたのだろう。」
「…ははは。彼女ならありえそうだ。」
思い浮かべて、俺もハワードも苦笑いをする。

「もう一つ。コレは僕ら関連だったはずなんだけど…、《ジョッカー》…という世界制服を企む組織…らしいよ?」
「なんだ、そのイヤに不確定で自信なさげな発言は。」
そう言うと、ハワードは困った顔をした。

「いやぁ、なんというか滑稽な連中なんだけどさ。改造した人間で僕らを襲って毎度返り討ちにされてるんで、イマイチどうでもいいと考えてたんだけど…今は状況がちがうんだ。」
「ほう?」
そんなヘッポコな連中が俺を狙う理由がわからんけど…。

「僕らは…脳の変わりに《ウィッシュルーン》という石があるんだ。《IF能力》にも関係することでね…この《ウィッシュルーン》には一つだけ無条件に人が強く想う気持ちに答えてくれる力があるそうなんだ。」
ハワードはさらに言葉を続ける。
「僕らは元々《ウィッシュルーン》をベースにしたホムンクルスで、それが故に強力な力を振るうことができたんだ。ジョッカーの連中はこの《ウィッシュルーン》を狙っているんだよ。」
「ぁぁ…。なんか今後どうなるかが読めてきた気がする。」
再び二人で苦笑いをする。

「どういうことだよ?」
静かに聞いていたレイヴが質問をする。

「ジョッカー自体には僕らを屠って《ウィッシュルーン》を入手することはできない。だが…番外王なら僕らを打ち倒す可能性がある。
ハワードの次に俺は言葉を続ける。
「倒せる存在がいるのなら、普通なら手を組んで利用しようと考えるだろう。ま、俺は真っ平ごめんだから断るんだがな。断るとなれば…。」

「逆に敵になっちゃう可能性が高いから、番外王さんを消そうとしちゃうでしょうね…。」
コロロが心配そうな顔で俺を見る。
「さらに…面倒なことに、番外王が倒したセイレンの《ウィッシュルーン》がジョッカーに渡っているのが…さらに心配だよ。」
「え、あれって木っ端微塵になったとおもったんだけど。やっぱりそう簡単に砕けるものではないのか?」
俺の言葉にハワードが首を横に振る。
「そう簡単に砕け散らないよ。ともかく、連中はそれを手にいれて世界制服の願いを叶えるつもりなのか、僕らのようなバケモノを生み出すつもりなのかはっきりしないが、なにかしらの行動を起こすかとおもう。番外王…気をつけるんだ。」
そういうと、ハワードは深いため息をつく。


「あ~…。いつの間にか俺の周りには敵ばっかだなぁ…。なんなんだよ、4つの組織から狙われる(可能性がある)って。」
「敵になるとは思えないけど、もう一つだけキミに関わりそうな存在がある。」
「まだなんかあるのか!!!」
ハワードの言葉に思わず強い口調でつっこんでしまう。

《アナザーチルドレン》。僕らが《ウィッシュルーン》を媒体にしたのと違い、その人は通常の人間をベースに、僕らに近い力を発揮するまでに力を付けさせられたみたいなんだ。聞いた話だと《IF能力》を対価なしで数回使えるらしいけどね。」
「なんか…他人事みたいな言い方だな。」

「…僕らとは実際のところ、一切繋がっていないんだ。僕らは…その存在を知っているだけ。おそらく、企業都市リヒタルゼンの地下で今もなお実験されている可能性がある…。できれば、君がその人と接触して保護してほしいなんて考えたけど…押し付けすぎかな。」
ハワードの言葉に思わずため息をついた。

「…俺は、正義の味方…ではない。現状を聞かされただけで一杯一杯なのに…でも、考えておく。」
「ありがとう…きっと、首筋にホムンクルス特有のネームナンバーがあるとおもうからそれで判断するといいよ。君ならきっと… やって…」
言葉を締めようとした時、ハワードの目が虚ろになり覇気がなくなっていくのがわかった。




「ハワード!!!」
「そろそろか…、伝えたいことはすべて伝えれた。あとは…君次第…俺の《ウィッシュルーン》…大切にしてくれよ…。」
虚ろな瞳のまま、ハワードは俺を見て微笑んだ。


「…お前って、自分のことよりも他人のことばかり心配するんだな。」
番外王のひざにハワードをのせてお互いに空を仰ぐ。
「…そこで…死ぬなとか悲しそうな顔しないのが…どこか君らしい… …って… 思う…。」
「お前自身のことは語らないんだな。…最後ぐらい本音…聞かせろよ。」
4人に見守られながら、ハワードはずっと空を見上げたまま…静かに口を開いた。

「…ボクはもう175年も生きた。それで、誰かに看取られながら逝けるだけで…何も… 言うことなどない…。」
反対に、番外王は悲しそうな顔をしてしまった。

「ごめん…。」
ハワードが俺の心を読んだのか謝る。

「ほんとはさ…悔しいんだ…。」

4人が『どうして?』と 雰囲気で聞いた。



「どうしてもっと早く…こんな風に触れ合える仲間と…出会えなかったのかって…。」
ハワードが…一筋の涙を流した…。

「あんなに危険な目にあわせても…、話をしっかりときいて…あげく、ボクをずっと見ていてくれる… 今でも…どうして?って思うけど… けど…」
流れる涙の量が増えていく…。

「みんなの顔を見たとき… あぁ…俺を想ってくれるのかって… 最後の最後でこんな幸せをくれるなんて… うれしくて… 悔しくて…。」
涙はとめどめもなく流れ、番外王のひざを濡らす…。

「もう…何も 見えない… みんなの  顔が もう見れ  ない… けど  うれしい  そこにいて くれるの だ か  ら…。」

『…ッ!』
その言葉を聞いたとき、レイヴ、マローネ、コロロ、番外王は…同時にハワードの顔に手を当てる。
ハワードの体温は、もうないに等しく冷たかった。

「~~~ ~~ …ッ!!」

ハワードが何かを伝えようとしたが、もう言葉にはならなかった。
それと同時に…ハワードの体は黒ずんでいく。


ハワードの体は崩れ落ち、頭の部分から…話に出ていた《ウィッシュルーン》だけが残った。




ほんの少し…ココモビーチの時が止まった。
触れた感触に、確かな温もりがあったことを…4人は心に刻んだ。
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by drhayasi | 2007-05-11 00:47 | 番外王 チャプター2